書評☆3 現場の活用事例でわかる IoTシステム開発テクニック | IoTハッカソンの取り組み事例とコツを紹介

概要

日経SYSTEMS 2017年4月号〜2017年9月号に掲載した「リーダーが知っておくべきIoTの急所」,2017年10月号〜2018年3月号に掲載した「現場の最前線から知るIoTの今」の各連載に加筆・修正したものとなっている。

IoTのことが十分にわからない初心者,IoT導入に取り組む方々,ビジネスパーソンを対象に書かれている。大きく3部構成となっている。

  1. IoTの解説
  2. ウフルの取り組み事例
  3. 組織の推進体制・重要なスキル体系

著者の所属する株式会社ウフルでの取り組み事例が主な内容だった。

ページ数が160ページ程度と多くなく,要所要所で図解が取り入れられており,悪くはなかった。ただし,取り組み事例が多かったので,ここに興味を持てるかどうかだと感じた。

参考

p.90: 一苦労を越えるためのひと一工夫が重要に

地方におけるIoT関連で解決可能な課題の代表的なものを、図6に示します。


  • 農地や作業進捗の見える化
  • 鳥獣被害対策
  • 養殖・水産資源の見える化
  • 中山間部過疎地域への見守りサービス
  • インバウンド外国人向け多言語誘導サービス
  • 地場製造業向け取引拡大プラットフォーム
  • 商店街の回遊支援共同アプリ
  • 商用車の稼動状態管理
  • 河川、ダム、森林災害防止
  • 自治体向け災害対策アプリケーション

図6 IoT関連で解決できる地方の課題、代表的なものトップ10

長野県伊那市において現地の伊那市有線放送農業協同組合 (いなあいネット) と共に取り組んでいる「つながるIoTサービス」の開発プロジェクトを通して,IoTハッカソンを多数開催していた。その中で,IoTハッカソンで解決できる代表的なものが書かれており,参考になった。

結論

IoTハッカソンやIoTに対しての取り組み事例が印象的だった。IoTハッカソンについて書かれた本はあまりないのである意味貴重な本だった。

ただし,やや文量が少なかったので,ちょっと物足りなかった。

パーマリンク: https://book.senooken.jp/post/2019/01/31/

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