書評☆4: 告白 秒速で転落した真実 | 「秒速で1億円稼ぐ男」のキャッチフレーズの真意とは?

概要

  • 書名: 告白 秒速で転落した真実
  • 副題:
  • 著者: 与沢 翼
  • ISBN: 9784594070564
  • 出版: 2014-07-01
  • 読了: 2020-08-15 Sat
  • 評価: ☆4
  • URL: book.senooken.jp/post/2020/08/22/

評価

ブチ抜く力」で興味をもった与沢翼の調査中に読んだ一冊だ。

本書は与沢翼の4冊目の著書となっている。

内容は,与沢翼が事業家として2回目の失敗 (フリーエージェントスタイル社の倒産) を遂げたことについたものとなっている。

2014年4月26日に税金の滞納により会社が経営破綻寸前であることをフェイスブックとブログで告白したことがベースとなっている。

2013年1月出版の「秒速で1億円稼ぐ条件」で有名になってから転落までの1年ほどの経緯が書かれている。

内容は目次の章立て通り以下が書かれていた。

  1. 経営破綻の報告
  2. 豪遊中の出来事
  3. 子供の頃からの回顧録
  4. 未来のための考え方
  5. 疑惑のFAQ

書名通り,経営破綻の経緯に終始していた。個人的に一番良かったのは,彼の代名詞でもある「秒速で1億円稼ぐ男」のキャッチフレーズの真意が書かれていたことだ。

このキャッチフレーズがどういう経緯で付いたのかわかっていなかったのだが,本書でそれが明らかとなった。

その他現在の妻についても書かれており興味深かった。

引用

p. 22: なぜ、「秒速1億円男」の与沢翼は、税金3億円が支払えなかったのか?

今回の失敗の発端でもある2013年8月期の税金3億円の滞納の経緯について書かれていた。

2010年9月にフリーエージェントスタイルが創業しているので,9-8月が会計年度となっている。

売上が15億円あったが,お金を使いすぎて税金を考えておらず,滞納したということが書かれていた。

p. 82: 実は「年収12億円」はもらっていなかった

私がメディアに登場するときに頻繁に使われていたキャッチフレーズである、「年収12億円」「秒速1億円稼ぐ男」。実は、これもあくまでメディア向けの言葉で、事実ではない。

まず、「年収12億円」だが、実際の確定申告ベースの年収は1億6000万円である。2012年の春ごろに当時一人だった私は、月に1億円の営業利益を会社にもたらし、それをメディアが「月収1億円」と銘打った。それから、「月に1億円なら年間にしたら12億円だ」となっていった。


また、「年収12億円」という金額が先走りした理由はもうひとつあって、以前メディアに登場しているころに、私がオフィスへの投資やマンションなどに月額1億円ほどの支出をしていたため、「だいたい月に1億円くらい使っている」と発言したことを受けて、単純に12か月分を合算して「年収12億円」と表現されたのが始まりだ。


もうひとつの私の代名詞である「秒速1億円」だが、これにも誤解がある。私が事業として行っていたプロダクトローンチという販売手法は、高額商品を少数の顧客に販売するものというもので、非常に人気の商品であればごく短期間に何億円もの売り上げをあげることもある。そうしたビジネスモデルを指して、「秒速1億円」という表現が使われたのだ。

実際に『秒速で1億円稼ぐ条件』という本のタイトルは、フォレスト出版の太田社長が命名してくれた。秒速というのは1秒という意味ではなく、"それくらいの速さで"という意味の比喩であったのだと思う。それがのちにテレビで使われるようになった、というわけである。

与沢翼の代名詞でもある「秒速で1億円稼ぐ男」の所以について書かれていた。ようやく意味がわかった。

p. 168-171: どんな美女もどんな贅沢も、目標を持つ楽しさとは比べられない

私は一度目標を決めたら、軌道修正こそすれ、絶対にブレない自信がある。何があっても目標にしがみつく。そのスッポンのような私の姿勢に対して「なんでそんなに意志が強いのか」と問われることもある。これまで何度となく聞かれてきたが、答えはひとつだ。

それは「目標のない人生がいかにつまらないものであるかを知っている」からだ。

与沢翼の原動力が書かれていた。目標達成時の達成感が大事なようだ。

p. 176-179: 私が失敗から学んだのは「人を見る目」だった

そのときに学んだのは、まず誰かに出会ったときには、相手の誠意を見ること。仮に初対面のときの態度や相手の価値観が自分にぴったり合うものではなかったとしても気にしない。自分の持てる誠意を全力で出し切っているような人であれば、会った瞬間、確実に心を動かされているはずだ。

一方、多くの未熟な人がしてしまうのが、出会った先から相手にだけ誠意を求めようとすることだ。双方が精いっぱいの誠意を見せない限り、出会いは決して実を結ばない。相手にできることを一生懸命考える人間だけが、人との出会いを大切にできるのだと思う。

だから私自信も「この人と一緒に何かしたい」と思うような心躍る人に出会ったときは、とにかく全力で自分の誠意を見せるようにしている。そこで相手も私に対して誠意を見せてくれるようであれば、きっと出会いは実を結ぶと信じている。

いい言葉だなと思った。こちらが誠意を見せて相手が誠意を見せないならば,それ以上関わるのは辞めるのがよさそうだ。

p. 182-185: 「モチベーション3.0」を目指せ!

ここでは与沢翼のモチベーションの維持方法が書かれていた。

  1. モチベーション1.0: 義務感から働くもの
  2. モチベーション2.0: やればやるだけ自分が得をする
  3. モチベーション3.0: 自分自身がもっている個性を解放し、自分のやりたいことを追求する

このモチベーション3.0の状態をキープしているから継続できるらしい。そして,このモチベーション3.0はダニエル・ピンクという学者が本を書いているらしい。

p. 198: 「初志貫徹」「石の上にも三年」は正しくない

10の新しい事業を展開したが、そのうち9のビジネスが失敗。それぞれ1億円の赤字を出してしまったとしよう。しかし、残ったひとつのビジネスで10億円の黒字を叩き出すことができれば、赤字は帳消しどころか事業全体として1億円の黒字を計上できる。このマインドは、前述したようにユニクロの創業者である柳井正さんも『一勝九敗』という著書の中で語っているので、興味があれば読んでみてほしい。

p. 238: 長年支えてくれた彼女を捨て、すでに新しい彼女がいる?

最愛の彼女であった元恋人と出会ったのは2010年2月7日のことだった。依頼、約3年11か月の間、彼女は私の最大の理解者であり、苦楽を共にした同志だった。


しかし、そんな彼女とは2014年1月にお別れすることになった。


別れの理由はお互いが別の道を歩むことを決めたからだ。私の目標は本物の事業家になること。彼女の目標は、温かい家庭を築き、女性としての幸せを手にすること。

初期の与沢翼を支えた恋人の山田るり子との別れの経緯が書かれたい。

p. 242: 新しい彼女「あーたん」とは、愛人契約を結んでいる?

るり子と別れた後、私が2014年1月から付き合っているのは相原麻美という現役のレースクイーンでグラビアアイドルの女性だ。第2章でも述べたが、彼女は非常に堅実な女性である。

現在の与沢翼の妻でもある女性について書かれていた。

結論

与沢翼2度目の会社の倒産について書かれた本だった。

これまでの本で,最初のアパレル企業での倒産からネットビジネスでの復活劇が語られていたが,その続きの話が本書で書かれていた。

彼の代名詞でもある「秒速で1億円稼ぐ男」の由来が書かれた唯一の本だろう。

彼の活動の履歴がわかって興味深かった。ただ,内容はエッセイ的なもので参考になるところはあまりなかった。

与沢翼を語る上での大きなターニングポイントということで,調査資料としては有用だった。

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  1. […] 対談の日付は書かれていなかったが,時系列として,「告白 秒速で転落した真実」の次に出版された本だと思われる。 […]

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